2005年03月22日

Live365を試す

01_radio365_icon.gif

ネットラジオを手軽に実現できるネットサービスの草分けにLive365というのがある。久しぶりにこれを使う機会があったので、こおのLive365について書いてみる。ちなみに内容は良い話ばかりではない。

きっかけはブラジルのインディペンデント系レーベル「ネット放送している…というので、早速聴いてみたことにある。僕が好んで聴くアルバムにはTratoreがディストリビューションしているタイトルが割合多いコト、ブラジルのインディペンデント系の音楽は試聴の機会も少ない。こうしたネットラジオで新しいアルバムにでも出会えればしめたモノだ。

Live365のネットラジオはiTunesなどで聴くことが出来る。例えばTratoreのページで「Play」をクリックすると、ポップアップ・ウィンドウが表示され、同時に「play.pls」というファイルが自動的にダウンロード。ダウンロードされると自動的にiTunesが起動し、Live365のネット放送が再生される。

その後plsファイルはiTunesライブラリ内に登録されるので、「単に聴くだけ」ならライブラリ内のファイル(曲名にラジオ局名が表示される)を再生すればいい。ただ困ったことにiTunesでは現在の曲名がわからない。単にBGM用途としてならいいかもしれないけど、僕のように好みの音楽を発見したらCDを手に入れたい…と考えている者にとっては不便。尚、各ネットラジオ局ページのポップアップを表示させれば現在の曲名と過去3曲の名前も表示される。だが、このポップアップを表示する度にplsファイルがダウンロードされiTunesに自動登録されて何重にもライブラリに登録されてしまうのは困った点。

簡単にできる対処方法としては、pls再生ソフトをiTunesから別のモノに変えてしまうこと。僕の場合は手元にあったVLC media playerを使うことにした。Finderで.plsの拡張子があるファイルは全てVLCで開くように設定すればOKとなる。ただしポップアップを開く度にplay.plsがダウンロードされるので、デスクトップがplay.plsでいっぱいになってしまい、時々掃除する必要に迫られる。

01_radio365_icon.gif
.plsファイル再生アプリをVLC media playeにすると具合がいい

Live365を一番洗練されたやり方で聴くには同社が販売するRadio365が良いかもしれない。Windows版とMac OS X版がある(価格$14.95)。専用アプリケーションで非常に使いやすい。アプリからジャンルやミュージシャンなどで検索してネットラジオ局をかけたり、気に入ったらMy Favoritesに登録したり…といったコトがスムーズにできるね。無料会員登録をすれば35時間試用できるほか、販売もされているし、有償のVIP会員($5.95/月)は無償で入手できる。

03_radio365.gif
Radio365を使うと、Live365のサービスを快適に利用できる。やはり専用ソフトはいい。

Live365は本当に様々なネットラジオ局があり、聴く音楽の幅を広げようと思ったりする場合には、本当なら結構薦めたいサービスではある。しかしLive365に関してはあまり面白くない話もしなくちゃいけない。

昨年10月に突如として日本語サービスLive365 Japanのスタートが告知された。全世界の中で「日本でリスニングする場合に限って」11月以降必ず有償VIP会員になる必要がある…無償で聴くことは出来ないという内容だったそうだ[参照:山崎潤一郎のネットで流行るものII]。まずこの縛りが「日本からのアクセスのみ」というのが気に入らなかったりする…しかし、実は現在でも無償会員のままリスニングできているのだ。

live365_japan.gif
日本からLive365にアクセスすると、「日本からはもうすぐ有償会員以外アクセスできなくなる…という告知があるが…。

日本のサービス実施はかなりのグダグタ加減な様相を呈しているよう。日本語告知ページはいつの間にかアクセスできなくなり、問い合わせにサービス開始が2月に延期された…と回答するも[参照:Live365 Japan 本当に2月に始まるのか (2)]3月も終わりに近づこうとしている現在でもどうなるのか不明な状態。

良いサービスにキチンと対価を支払うのはやぶさかではないけど、今回の件でLive365に関してはかなり二の足を踏んでしまう。まず突然の発表でユーザーの神経を逆撫でした後に、肝心のビジネスはガタガタしたまま。これでは「Live365への有償会員加入は『自己責任で』と大きく但し書きをせざるを得ない。日本向けサービスの件は悪印象を植え付けるに十分な気がする。Live365のサービス自体はとても面白いと感じるだけに、日本語サービスの件はかなり罪作りだと思う。今後同社の対日本のビジネスがキチンとするまで無償利用以上のコトは怖くてできない…というのが正直なトコロだったりする。

それにしても音楽配信しかり、ネットラジオしかり、日本でデジタル音楽を楽しもうとすると何故こうも窮屈な思いをしなくちゃいけないのか理解に苦しむ。年間100枚以上のCDを買う僕は、新しい良い音楽と出会いたくて、便利なサービスを使いたくて財布を広げて待っているだけなのだけどね。気分をそがれる話題ばかり。

posted by 卯月 at 21:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽配信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてのコメントです。よろしく。
おっしゃることごもっとも。
なんでこんなにがんじがらめの音楽業界なのでしょう、日本は。
著作権ってそんなにうまみのある商売なんでしょうかね?
時代は、
「音楽はデジタルで聴いて楽しむ。良いアーティストには対価としてCDを購入して貢献する」
要するにおひねりっぽい制度の方がよいと思うのですが・・・。
そうすればアーティストも良い音作りに精進するでしょうし、技術も向上する。
レーベルも相応の収益を得られるし。
本来、芸事ってこういうもんだと思いますけどどうでしょうね?
どんな芸事でも。
昨今の音楽業界の衰退は「芸事」の本質を忘れた活動にある。と
考えています。
音楽って「まず音があって、人物はその次」ですよ。
個人的にはアイドルブームが本質を歪めてしまったのかな?と。
Posted by stereotape at 2005年03月23日 17:56
stereotapeさん、コメントが遅れてすいません。
何か日本の音楽状況て、「商売」として勘違いしているような、「既得権益」ってコトバが頭の中をチラついたり、そんなコトが往々にしてあったりします。そんな状況で「愛や自由」を歌われたってしらけちゃうのにね。
音楽の質に関しては、日本だけじゃなく米国や欧州のチャートをみても全くお寒い限りだと思ったり。全てとは言いませんけど、過剰なマーケティングの結果、音楽の残骸だけが取り残されているような印象を持ちます。もちろん、がんばっているミュージシャンもいっぱいいますが。
Posted by 卯月 iMusic at 2005年03月29日 23:39
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。