ER-6iその後：いい音も場合によっては不幸？: iMusic

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2004年12月28日

ER-6iその後：いい音も場合によっては不幸？

以前にiPod用として新しくEtymothic ResearchのイヤホンER-6iを手に入れた…というエントリーを掲載した［参照：イヤホンEtymotic ER-6iを使いはじめた］。元々補聴器メーカーの同社が作ったかなりの高解像度と評判のハイエンド・イヤホンER-4…その「普及版」でiPodを意識したホワイトを基調としたデザインの製品がER-6i。それを少し使い続けてみてどんな感じか？っていう点を少しご報告。

まずER-6iなどの高性能なカナル型イヤホンではありがちな点として、ちゃんと装着しないと良い音が楽しめない…ってコト。最初のうちは結構試行錯誤をしたりして、最近はようやくコツを覚えてきたのか、割合とすんなり装着できるようになった。元々低音はそれほど強くないER-6iだけど、ちゃんと装着できていないと本当に低音がほんとうに感じられないからちょっと大変。カジュアルにiPodを楽しみたい時、装着にコツが要るっていうのは何か厄介な感じがしないでも無い。

ちなみに前のエントリーでも書いたけど、僕はER-6i装着に付属のフォームを使っている。標準のホワイトの３段フリンジのシリコンの方がイヤホンの見た目が良いし、何しろ頻繁に交換しなくてもいいんだけど、僕の耳には絶望的にフィット感が悪かった。フォームの方を使えば結構良い感じだし、装着もちゃんといっているのか低音も出る。ただ、ちょっと困るのはフォームの方は消耗品だって事。ちょうどイヤーウィスパーみたいな素材で、使っていくと少しずつキチャなくなって行く…この分だと２週間に１回くらいの頻度で交換しなくちゃいけないっておもう。実際ER-6i用交換フォームは5ペア1,500円くらいで販売されているよ。尚、この付属フォームより別のモノを使った方がサウンドが良いって話のようで、他製品のモノを改造してER-6iで使っているヒトもいる。気になるヒトは参考にしてはいかが？僕はそこまで手間をかけるのもアレなんで、とりあえず交換用のフォームを注文、当面は標準品を使っていってみようとおもっている。ちなみに、フォームとは別にER-6iサウンドドライバーを耳あかなどがら守るフィルターも定期的に交換しないといけないようで、良いサウンドを得るのにもメンテナンスがちょっと大変だなぁ…という印象も。

ER-6iのサウンド自体は大分使い込んで来て、いわゆる「エイジング」ができてきたせいなのか（もしくは単に慣れたのか）、サウンドの固さが結構取れて滑らかになってきた印象。低音も使い始めの時より出てきた感じがする。でも解像度が高いっていう感じの高音は相変わらずだから、以前よりも音楽を聴いていて楽しい。もちろん慣らし運転が出来たっていってもER-6i自体はそれほど低音がいっぱい出るタイプのモノでは無いから、音楽の種類によっては低音が無いのが少し気になるときも。そういう場合はiPod（もしくはiTunes）のEQでBass Boosterを設定するようにしている。多分Hi-fi的には邪道かもしれないけど、要は気持ちよく音楽が聴ければそれでOKってコトだからね。

イヤホンから出てくるサウンドが良くなって（もしくは高解像度な印象になって）、少し気になり出したのがエンコードの品質。エンコードのビットレートが低いとどこか高音がツマって聴こえる感じがするし、ステレオの広がりも若干狭い…っていうか残響が不自然な感じがしないでもない。僕のライブラリは大抵AAC 192kbpsか、最近のモノだとLAMEで-preset extreme -q0設定（VBR 200～240kbps相当）でエンコードされているんだけど、もうちょっと前の160もしくは128kbpsでエンコードした曲が段々聴いていてツラくなり出した。もちろん高品質にエンコードし直せばいいんだけど、iTunesのスマートプレイリストで検索させると結構な数に。全部を移行させるのは結構手間だし、何よりも何となく高ビットレートじゃない曲を積極的に聴こう…って思わなくなっちゃうのがイケない事だよね。

上記ビットレートとも関係するコトで、誰かが言っていたんだけど、高品質なオーディオを手に入れると、録音が良くないソースを聴きたくなくなっちゃうっていう話…何となくわかる気もするんだ。特にER-6iはシリアスなオーディオ用としては初級機だけど、そういう事を表現できるからね。でも、こだわり出したらキリが無いし、音のクオリティと音楽のクオリティは全然イコールじゃないって頭に入れておかないと昔の録音が聴けなくなっちゃったりするからね。もちろんお気に入りの旧譜がリマスターされてもっと良いCDになるのは大歓迎だし、良い音を提供しようとレコーディングしている人は一杯いるんだろうからそういう努力をちゃんと聴きたいって気分もある。そんなコトで、サウンドについていろいろと気になるコトが増えて来ちゃうっていうのがER-6iを使い出してからまた変わった点かな。以前メインだったB&O Earphones A8はiPod標準イヤホンからすんなり移行…楽しめて快適だったのだけど［参照：結構iPodで使っている人も多い？　B&O Earphone A8について］、ER-6iはベクトルが「ハイファイ」にいっちゃう。それを良しとするかどうかを、ちょっと考えさせられる（まして、上級機のER-4Pとかを使ったらどうなっちゃうんだろう？）。

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posted by 卯月 at 02:13| Comment(6) | TrackBack(3) | その他音響関係 |

この記事へのコメント

Posted by GuTeK FiUtEk at 2006年03月06日 23:01

Posted by adult amatuer women at 2006年10月03日 13:33

Posted by Robin Kirkland at 2007年08月27日 06:46

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その後

Posted by Sonia Bridges at 2007年12月16日 17:29

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